うつ病彼氏と別れるまでの話【154】
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第154話
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あとがき
先生とわたし①
勘違いして欲しくないのは、ここでNくんが私にSOSを出してくれたことはすごくいいことだと思います。
だって一般的にうつ病の人は優しくて人に頼るのが下手っぴな人が多いだろうから。こうやって他人にSOSを出すことはとてもいい兆候だと思います。「他人には迷惑かけてはいけない」という古くからの教えに囚われて、一人で苦しむよりもよっぽど良いです。
ただこの時の私はNくんへの愛情がひどく薄れた状態。
「重荷」に感じてしまうことも事実です。
私はその感情にすら罪悪感を抱いていました。なんて薄情なんだと。でも仕方ない。
自分の家族にだって優しくできない人がいる世界で、他人のお世話をすることはたとえ有償であっても容易ではないのです。それはもうどちらかが悪いという話ではない。重要なのはお世話をする人やお世話をさせる人を責めることではありません。最初から邪悪な人はほとんどいない。多くは環境や災難が人を歪めていくのでしょう。
両者がより快適に、いかに負担を減らしていくかを考えることが、私は大事だと思います。
まずは知人や家族に話してみる、SNSやネット検索で情報を集めること、県や市もしくは機関の窓口に相談すること。くどいようですが、これらが両者の肩の荷を軽くする第一歩なのかもしれません。
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