女だけど坊主にしました〜13年悩み続けた抜毛症が治るまでの話〜 第74話

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本編

あとがき

今は実家を出て他県に住んでいるのですが、この幼少期の漫画を描いている間にちょくちょく両親に会うことが多くて。それがしんどかったですね。

何がしんどいって、今の両親は昔よりまともに話せること。

それは私が大人になったから。
両親も子育て中の頃より余裕が生まれているから。
二人とも歳を取ったから。

記憶の中の両親との乖離が苦しい。
だって、私がいま漫画に描いていることが悪いことみたい。
確かに昔の両親はもっとひどかったはずなのに、目の前の二人はとても穏やかで。
頭と心がぐちゃぐちゃになる。

と思っていたら、やっぱり母がクソな言動をしはじめた。呆れつつも安心する。
だってあの頃の私の悲しみは嘘じゃなかったから。

とはいえ60代の母のあまりに幼稚な発言に30代の娘が泣くなんて。
何歳になっても人は変わらないのかと悲しくて悔しくて9歳の私が心の中でまた泣いている。

しばらくは母の電話には出ない。

 

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